家庭保育園を始めるにあたり、中古を利用してもいいのでは、と私は思っています。
ですが、中古が出ている、
しかも、比較的、綺麗な状態で。
ということは
「家庭保育園を購入したものの、続けられなかった人が沢山いる」
ということに他なりません。
そこで、自分の実体験をもとに、なぜ多くの人が
家庭保育園を続けられなかったのか、理由を考えてまとめてみました。
もくじ
- 1 挫折の理由①働きかけの成果が見えるまでに時間がかかる。 反応しない我が子に、自分の働きかけに自信がなくなる。
- 2 挫折の理由②他のかほっこの天才ぶりや、他人のあかちゃんの優秀さに、我が子は天才ではないのかも、と諦めてしまう。
- 3 ③最初にまとめて支払いをするので、お金を払っていることを忘れてしまう。
- 4 再開の理由① 子供が興味を持っていた分野がすごく伸びていることに気がついた。天才的な記憶力にも、やっと気がついた。
- 5 再開の理由②比較することが無意味なことに、やっと気がついた。
- 6 再開の理由③3歳になって、活用できる教材が一気に増えてきた。
- 7 再開の理由④二人目は、とても安く利用できる。
- 8 再開の理由⑤幼児までの期間は一瞬で、本当に貴重であることに気がついた。 その時期を、意識の高いお母さん方と一緒に楽しみたいと思った。
挫折の理由①働きかけの成果が見えるまでに時間がかかる。
反応しない我が子に、自分の働きかけに自信がなくなる。
家庭保育園の働きかけは、フルセットで始めると、胎教から始まります。
私の場合は、妊娠中に購入し、胎教セットは買わなかったので、生まれてからがスタートでした。
一人目はなかなか手がかかる子で、2時間おきに1時間近く授乳をしていた新生児期。
正直、働きかけどころではなく、おっぱいとおむつと抱っこだけで手一杯でした。
そしてやっと働きかけを始めた3か月。
絵カードを見せるも、絵本を読むも、反応しない…。
なんでしょう。全く興味がないのです。
絵カードを出して「一花ちゃーん」と呼んでも、見ない。
絵本を読んでも、聞いているのかいないのか…。
あまりにも見てくれない我が子に虚しくなりました。
自分は良い母親ではないのかと、途方にくれました。
今思うと、この時こそ、電話相談や掲示板を使えばよかったんです。
でもなぜか、この時は思いつかなかった…アホだった…と今では思います。
初めての育児。いろんなことで頭がいっぱいで、テンパっていたなぁ…
それから、家庭保育園の成果が目に見えるのって、まずはしゃべりだした頃。
2歳頃でしょうか。
成果が目に見えない中で、働きかけを続けるのって、結構大変。
おもちゃが家庭保育園しかなければ、それでもっと遊んだのかもしれませんが
幸か不幸か、我が家には、家庭保育園の他にも子供が喜ぶおもちゃが山ほどありました。
1歳で育休から復帰して忙殺される日々の中で、子供が勝手に一人で遊ぶおもちゃを与え
働きかけることから遠ざかってしまったのです。
挫折の理由②他のかほっこの天才ぶりや、他人のあかちゃんの優秀さに、我が子は天才ではないのかも、と諦めてしまう。
家庭保育園でアフターフォローを受けていると、「家庭保育園タイムス」という会報誌が配られます。

家庭保育園では、半年に一回発達検査をするときに、我が子の成長ぶりや家庭保育園の利用の様子をお手紙で家庭保育園に送るのですが、その中で特に優秀な子のお手紙が掲載されます。
これが、本当にすごいんです。
1歳代で、文字を読み、ペラペラとしゃべり
絵本が大好きで、パズルも大好きで、賢くて優しい子供たちの様子と
それを暖かく見守り、たくさんの働きかけをこなす聖母マリアのようなお母様方たち。
絵に書いたような天才かほっこたちの姿に、自分と我が子との落差を感じ
「ダメな母親」の烙印を押されたような気分に…
私の働きかけの何がダメなんだろう。
胎教からしていないから?
いや、もしかして、うちの子は天才じゃなかった?
私の子だから仕方ないのかな…
止まらない負の思考。
私、基本ポジティブなんですけどね。
こと子育てに関して、特に一人目となるときっと人はセンシティブになるのですね。
それから、近くに、すごく頭の良い子供がいたんです。
2歳になる頃には、たくさんの歌を正しい音程と発音で歌い
3歳までには、ぐりとぐらなど、少し長めの絵本も自分一人でスラスラと読んでいました。
その子は家庭保育園や知育など何もしている様子はなくって
「あんなに高いお金を出したのに、なぜ…」
と、また負の思考に。
家庭保育園では、他人と比べることはダメだよって言っているんですけどね。
ついつい比べまくっていました。私。
③最初にまとめて支払いをするので、お金を払っていることを忘れてしまう。
家庭保育園のことを高い高いと言ってはいますが、
正直、夫婦フルタイムで働いていると、払えてしまう家庭保育園の受講料。
しかも、分割せずに、最初にフルで払ったものだから、
本来3年に分割すると毎月1万円以上払っているはずの受講料も、記憶の隅に追いやられ…
これが、毎月支払っていたら、また違ったのかなぁと思います。
「今月も◯◯円払ったんだ。無駄にしないようにしないと。」
と思えていたと思うんですが、なにぶんとっくに払い終わったいるため、
いつの間にかなかったことに。
怖い。
無駄な利息を払うのは馬鹿げているので、なんでもニコニコ一括払い派なんですが
こと子供のお稽古事に関しては、毎月払って、毎月そのお稽古事との向き合い方を考えたほうがいいのでは…
と、今は思っています。
こんな感じで、家庭保育園の働きかけから遠ざかってしまった私。
きっと、多くの中古として家庭保育園の教材を売りに出してしまった親御さんも
こんな葛藤があったんじゃないかと、勝手に想像しています。
掲示板での相談を見ても、私と同じような気持ちを抱えている人は
たくさんいることが見てとれます。
(でも、掲示板で相談をする、という選択肢を選べたお母さんたちは、結構復活している様子)
では、そんな私がなぜ、第二子誕生後、もう一度家庭保育園をしようと思ったのか?
再開の理由①
子供が興味を持っていた分野がすごく伸びていることに気がついた。天才的な記憶力にも、やっと気がついた。
文字を読むことにあまり興味がなく、言葉が出るのがゆっくりだった為、家庭保育園の成果がなかなか目に見えなかった長女一花。
ですが、ペグボードやフォームボード、どうぶつボードには、小さな頃からすごく興味を持っていました。



小さな取っ手を指でつまんで、置く。
小さな小さな手で、何度も何度も取っ手を持ち上げては置く。
そこから、はじめてのパズルに発展し、その後幼児のパズルへ。
それでは物足りなくなり、市販の幼児パズルを経て
4歳前の今では大人用のパーツの小さなディズニーのパズル。
104ピースだとすぐにできてしまうから、200ピース、それでも足りずに次は500…。
家庭保育園の第二教室で鍛えた手先の器用さも最近は際立ってきました。
昔から、ご飯を食べるのもすごく上手で、お箸でお豆をつまむのもすんなりで
お友達とご飯を食べたりすると、その汚さの違いに衝撃だったのですが
今では、自分で髪も上手にくくるし、折り紙も角を合わせてピシッと上手に折ります。
あと、歴史人物トランプをしていると気付いた記憶力。
なかなか言葉が出ないし、絵本も読めるようにならなかったから、「記憶力よくないのかな…」
と思っていたけど。
歴史人物トランプをしていて気がついた。そんなこと全然ない!!!!!!
12×4+ジョーカーの卑弥呼で計49人。
この歴史人物を、20回もしないうちに、全員覚えていたんです。
遊びながら。
例えば、「織田信長」。
大人にとっては、「おだのぶなが」と聞くとパッと「おだ(苗字)のぶなが(名前)」であり「織田 信長」だと
理解することができます。
ですが、3歳児にとっては、「おだのぶなが」は「ODANOBUNAGA」と変わりなく、ただの記号の羅列。
大人が
「らゆがはさにのよふ」みたいな意味不明な言葉を覚えさせられてるのと同じはず。
を、49人!!
子供って天才だった…と衝撃を受けた出来事。
一花の場合は、言葉があまり早くなくて、分かっていることがなかなか大人に伝わらなかった分、不当に能力を低く評価されていたんだと、いや、私が勝手に低く評価していたんだと気がつきました。
こんなにもたくさんのことを、すんなりと記憶していたのに。
なんで、もっともっと、たくさんのことを山ほどインプットしてあげなかったんだろう。
その材料はたくさんあるのに…と、後悔しました。
ので、今は改めてたくさんの働きかけを再開したところです。
大丈夫、まだ4歳!!
再開の理由②比較することが無意味なことに、やっと気がついた。
4歳まで、我が子や保育園の子供達、ママ友の子供達と向き合ってきて
やっと気がついたんです。
「子供の得意分野はそれぞれに違う」
という、ごくごく当たり前すぎるほど当たり前のことに。
そんなこと分かっているはずなのに、我が子のことになると、思考が偏りがち。
たった一つの苦手で「この子はあまり優秀ではない…もう働きかけもいいかな…」と烙印を押した、最低な母親の私。
これを読んでくださっているみなさんはそんなことはないかもしれませんが、結構陥りがちな考えだと思うので、お気をつけくださいね。
文字を読むのが得意な子。
数字に興味がある子。
運動が得意な子。
手先が器用な子。
お友達と遊ぶのが上手な子。
人それぞれ、個性それぞれ。
特に小さい頃はそれがすごくはっきり現れる。
でも、一生懸命働きかけをしていたら、きっと得意じゃないことも、やらないよりずっと伸びてる。
今になって、絵本が大好きで、毎晩5冊も6冊も読んでとせがむ一花。
文字もだいぶ読めるようになった。
言葉が出るのはゆっくりだったけど、今はものすごいおしゃべりさん。
長い文章もしっかり喋る。
たくさん絵本を読んでいたことは、きっと無駄じゃなかった。
再開の理由③3歳になって、活用できる教材が一気に増えてきた。
家庭保育園を揃えると、教材は山ほど届くけれど、興味を持つ時期って子供によって全然違います。
姉の子供のは、早いうちから文字に興味を示して、
第二教室のプレイシートで文字遊びをしていたけど、一花は全然でした。
でも、最近になって、プレイボードで遊ぶのが大好きに。
ずけい遊びをしたり、もじ遊びをしたり。
プレイボードが大活躍。

あ、このプレイボードは、家庭保育園の中でも気合が入っている、見るからに高級な知育グッズです。
本当に立派。
リトミカで絵を描いたり、マグネットを貼ったりたくさん長く遊べます。
大きいから、場所をとりますけど…
買ってよかったものの筆頭です。
第5教室の英語も最近になって大好きに。
車でいつも聞いているから、父親がテレビをつけたりすると
「一花、英語が聴きたいのにー。」っていうくらい。
家庭保育園のアフターフォローは3歳までですが、本当に6歳くらいまで、物によってはもっともっと先まで、フル活用できる教材の山だなぁと最近実感しています。
これから、一花にも沢山有効活用するぞ!
再開の理由④二人目は、とても安く利用できる。
とにかく教材にお金がかかる家庭保育園なので、最初のハードルは高いですが、下の子は、アフターフォローさえ必要なければ、無料です。
だって、教材はもう手元にありますから。
一人目で、しっかり使い倒した方なら、やり方もバッチリでしょうから、無料でOKだと思います。
私は、途中からきっちり使い倒せていなかったのと、二人目でも発達テストをしたかったのと、掲示板や電話相談を使いたかったので、アフターだけ購入しました。
アフターフォローシステムは、3年間で49,248円(税込)ですので、一か月あたり1368円。
しかも、上の子と被っている時期は半額です。
すごく良心的な値段だなと思っています。
再開の理由⑤幼児までの期間は一瞬で、本当に貴重であることに気がついた。
その時期を、意識の高いお母さん方と一緒に楽しみたいと思った。
気がつけば、長女の一花ももう直ぐ4歳。
もう、あかちゃんではなく、しっかりとしたお姉さんになってきています。
大変だと思っていた乳幼児期なんて、振り返ると、本当に一瞬。
その時その時は、すごく大変だと思っていたのに、振り返ると、もっとこうしてあげればよかった、こんなことをさせてあげられたらよかったと思うことばかり。
家庭保育園の掲示板を覗くと、本当に真剣に子供に向き合うお母さん方の奮闘が見られます。
貴重な一瞬一瞬を大切に、子供に向き合い、悩んでいる、仲間。
私はサイトのタイトル通り、基本モットー“ゆるりん”ですし、子供のために自分を犠牲にするなんてナンセンスだという考えを持っていますが、それでも、真摯に子供と向き合い、できることをしたい。
だらだらとすごす1日も、子供に働きかけをきっちりする1日も、同じ1日。
だったら、“自分が”後悔しないために、やってみようと思いました。
と言っても、遊ぶだけなんですけどねー。
楽しく、楽しく、一緒に遊ぶ事。
遊び方を、しっかり考えることが大切。
それでも、家庭保育園を正規で3教室は買えなくて、中古で教材揃えて、っていう方もいらっしゃると思います。
アフターフォローなし、電話相談できないし、掲示板も見られないよっていう方も。
そういう方が、一緒に頑張ろうと思えるサイトになればいいなぁと思っています。
気持ちが入りすぎて、長くなりすぎました!!
ここまでご覧いただきありがとうございます。
家庭保育園を検討している方の参考になれば幸いです。